ここで説明するサービスサイトとは、特定の商品やサービスに特化した情報を提供しているサイトです。
自社のサービスサイトのSEO対策に取り組む上で、何から始めたらいいのか、どういった対策を行えばいいのかが分からず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、サービスサイトのSEOを始める際に、まず取り組むべき施策を紹介します。
是非参考にしていただけますと幸いです。
サービスサイトのSEO対策で取り組むべき5つの施策
1.サービスに関連する対策キーワードの選定
提供しているサービスに関わるサービスのキーワードは、網羅的に対策を行う必要があります。
基本的なことのように感じられるかもしれませんが、検索ボリュームの大きなキーワードばかりに注力をし、指名検索やロングテールなユーザーニーズの高いキーワードでの流入を逃してしまうケースも見受けられます。
特に指名検索に関しては、他キーワードに比べてもニーズが非常に高く、サービスを利用や商品購入をしてもらえる可能性が高いです。
そのため、指名検索で上位表示を逃している場合は大きな機会損失となりますので、しっかりと対策を行っていく必要があります。
ビッグキーワードだけを狙うのではなく、指名検索やサービスに関わるキーワードなど、適切なキーワード選びを行いましょう。
また、キーワード選定を行う際は「キーワードプランナー」のようなキーワードツールの利用をお勧めします。
実際にサイト訪問者のニーズを深掘りし、想像しながらキーワードの選定を行なっていくのも1つの方法ですが、キーワードツールを併せて利用することで、想像では思いつかなかったキーワードを把握することがで、対策漏れを防ぐことができます。
参考までに、おすすめのキーワードツールを紹介します。
キーワードプランナー
Google広告のアカウントを作成することで、使用ができるツールです。
無料での利用もできますが、キーワードボリュームが「1万〜10万」のような大雑把な出力がされます。
少額でも問題ないので、広告の出稿を行うと詳細な検索ボリュームが把握できるようになります。
こちらのツールは、キーワード探しに加え、検索ボリュームも併せて確認ができるため、キーワード選びや検索ボリュームを調べる時に、重宝されているツールです。
注意点として、「キーワード候補」に調べたキーワードに関連する言葉や、その前後に検索されたキーワードが混ざった状態で表示されるため、特に関連性のないキーワードが表示されることがあります。
そのため、派生語のキーワードニーズの完璧な把握が難しいため、「ラッコキーワード」や「Ubersuggest」と呼ばれるサジェストツールと併せて利用することを推奨します。
2.TOPページのコンテンツを充実させる
TOPページに魅力的な情報が記載されていない場合、ユーザーの離脱率増加に繋がってしまい、CVRにも大きく影響します。
また、GoogleではNavboostと呼ばれるような、ユーザーの行動パターンを分析し、検索結果ランキングに影響を与えるようなアルゴリズムが存在しています。
こちらの観点からも、ユーザー離脱率や滞在時間が減少することで、CVRだけでなく検索結果のランキングにも影響を与える可能性があるため、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを用意することが重要です。
サイト内に掲載する情報の一例を下記に記載します。コンテンツ作成の際に参考にしてください。
・サービス内容
・料金表
・自社サービスの強み(競合との差別化ポイント)
・サービスを利用することでユーザーが得られるベネフィット
・申込から利用開始までの流れ
・利用者の声
・導入事例
・FAQ
等
提供しているサービス内容や強みなど、ユーザーにアピールしたいポイントはファーストビューなどページの上部に記載し、すぐにユーザーが情報を発見できるようにしましょう。
3.ホワイトペーパー・問い合わせフォームの設置
ファーストビューにホワイトペーパーや問い合わせフォームのバナー設置を行い、ユーザーがすぐに資料請求や問い合わせを行えるようにすることが重要となります。
それだけでなく、特化型のコンテンツの投稿による流入獲得を目指す場合は、読了してもらった後に資料請求ができるようなホワイトペーパーの設置や特化LPを作成し、ユーザーを誘導させるのも効果的です。
ホワイトペーパーの作成には、かなりの時間が必要なため取り組む前には、作成目的や種類を明確にしてから作成に取り組むよう心がけましょう。
また、最近ではデスクトップユーザーに比べ、モバイルユーザーの比率が高いため、デスクトップでの表示内容を最適化するだけでなく、モバイルユーザーに対しても適切な訴求を行う必要があります。
逆に、業界によってはモバイルユーザーではなく、デスクトップのユーザー層が多い場合もあるため、どちらか片方ではなく、両端末のUXを最適化する必要があります。
4.サービスに関連するコンテンツの定期更新
近年Googleでは、E-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness:経験、専門性、権威性、信頼性)を重視しており、関連性の高いコンテンツの投稿は、これらの要素を満たすうえで重要な施策になります。
例えば、コンサルティングサービスを提供しているサイトに、「コンサルティングとは」のような関連性の高いコンテンツの投稿を行っていけば、サイト全体のテーマ性向上に繋がり、結果として検索順位に良い影響を与えます。
それだけでなく、コンテンツの更新はサイト全体の更新にもつながります。更新が行われていないサイトでは、クローラーの訪問頻度が下がり、新しい情報の発信を行なったとしてもすぐに認識されづらくなります。
Googleは情報の鮮度も確認しているため、定期的なコンテンツの更新が重要です。
記事の作成を行う際のテーマ出しのポイントとして、ユーザーにとって有益となる情報かどうかを考えてコンテンツ制作を行いましょう。
また、テーマ出しを行なった後は、そのテーマが自社サイトのテーマと方向性がズレていないかを確認してから記事作成を行うよう心がけましょう。
よくあるケースとして、大量のコンテンツを生成していくうちに、サイトのテーマとズレたコンテンツを作成してしまい、結果としてサイト全体のテーマ性が落ちてしまい、検索順位も落ち込んでしまう場合がありますので、注意しましょう。
また、コンテンツの更新とは、新しい記事を発信するだけでなく、過去に投稿した記事のリライトも含まれます。そのため、投稿して終わりではなく、情報が古くなったものは定期的に見直し、最新の内容に保つようにしましょう。
5.各サービスページを作成する
複数のサービス展開を行っている場合は、それぞれのサービスページを作成し、そのページで対策を行うようにしましょう。
例えば外壁塗装と屋根塗装のサービスを提供している場合、1つのページで対策を行おうとすると、記載する内容の方向性がずれてしまい、ページのテーマ性が下がり、結果として順位状況に悪影響を与えてしまいます。
また、ユーザビリティの面でも1つのページで複数サービスを取り扱うことは好ましくありません。
ユーザーが求めている情報を探すのに時間がかかってしまい、結果としてサービス利用前にサイト離脱してしまう可能性が出てきますので、何か特別な理由がない限り、それぞれのサービスページを用意したうえで対策に取り組むことをおすすめします。
サービスサイトのSEO対策をする際の注意点
サイトの種類に応じて対策内容が変わる
運営するサービスサイトの種類により、細かな対策内容が変わるため、注意が必要です。
例えばBtoBのサービスサイトでは、資料請求やEFOによるCV改善施策が有効です。
他に、実際のサービスの導入事例や顧客からの信頼度向上や認知拡大を目的とした教育コンテンツの発信などが重要となります。
店舗型サービスサイトではSEOと並行してMEOにも取り組む必要があります。特に口コミ収集やGoogleマイビジネスの最適化は、地域密着型の店舗型サービスサイトへ大きな効果を発揮します。
また、サイト内に店舗への道筋を記載した詳細なアクセス情報や、実際に来店するユーザーにとって有益なコンテンツを充実させることも重要です。
このように、サービスサイトの種類により取り組むべき施策に細かな差があるため、注意が必要です。
SEOの効果が出るまでに長時間かかる
SEOは継続的な取り組みが成果につながるため、結果が出るまでには時間がかかることを理解し、社内で十分なリソースを確保した上で実施することが重要です。
最短でも半年、競合生の高いキーワードでは、すでに多くの企業がSEOに取り組んでいる可能性が高く、成果が見えるまで数年かかるケースもあります。
すぐに成果がでないからと諦めず、先述したように定期的なコンテンツの更新やリライトなどを継続し、1つ1つ取り組みましょう。
効果測定を行う必要がある
施策に取り組んだ後は、その施策にどれだけの効果があったのか、定期的に効果測定を行う必要があります。
効果測定を行わずに闇雲に対策をおこなってしまうと、効果のある施策と効果のなかった施策の差が分からず、取り組んでいる対策がかえって逆効果となってしまうケースもあります。
手間はかかりますが、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどの分析ツールを利用し、効果測定を行うようにしましょう。
まとめ
今回は、サービスサイトで取り組むべき施策と注意点をご紹介しました。
サービスサイトのSEO対策を行う際は、闇雲に施策を行うのではなく、適切な施策を実施することで効率よく対策を進めることが出来ます。
今回お伝えした内容を参考に、SEO対策を進めて頂けますと幸いです。
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